性病について詳しく説明します

マイコプラズマ・ウレアプラズマ 妊活前の性病検査、妊娠・流産に関わる病気教えます

マイコプラズマ・ウレアプラズマに関しては、妊活を考えている、もしくは妊活中・不妊治療中の方、今後結婚・出産を見据えたお付き合いを考えている女性のかた、またそのパートナー方にお読みいただきたい内容です。

また、性感染症の検査を一通りやったけど、マイコプラズマ・ウレアプラズマの検査だけはまだ受けていないというかた。

性感染症の中でもあまり知られていない検査ではありますが、不妊や流産の原因の一つになる可能性があると言われているのでお話ししていきます。

マイコプラズマは性病?

よく耳にするマイコプラズマ肺炎とは名前は似ていますが違います。

感染経路としては性病のマイコプラズマは性行為(オーラル性交含む)によって感染します

肺炎のマイコプラズマは飛沫感染、くしゃみしてからの接触感染です。

マイコプラズマやウレアプラズマの症状は?

自覚症状がないことの方が多いのがこの病気の特徴ではありますが、症状が出た場合はクラミジアの尿道炎や膣炎に似ています。

男性は7~28日間の潜伏後に尿道炎を発症しますが、これも軽度の排尿時痛や違和感であったり、透明~粘液性の分泌物がパンツに付着します。腟炎の場合はおりものの増加や性交痛、下腹部痛をきたすこともあります。

中にはより強い症状を来すこともあり、淋菌やクラミジアが陰性なのに、尿道や膣から濃厚な分泌物がでて、痛みも強くでる。マイコプラズマ・ウレアプラズマの検査をしていないクリニックはまだたくさんあり、原因不明として扱われセカンドオピニオンに来られる患者さんもいます。

マイコプラズマ・ウレアプラズマはなぜ不妊症や流産の原因になるかもと言われているの?

近年、性感染症の分野では、マイコプラズマ・ジェニタリウムという菌が早期流産の原因の一つとして関連性があるとわかってきました。詳細についてはわかっていない部分が多いのと、それ以外の3菌種(マイコプラズマ・ホミニス、ウレアプラズマ2種)が果たして、早期流産と直接の関係性があるかはまだ不明ともいわれていますが、可能性があるともいわれます。流産以外では、不妊症につながる病気として女性は卵巣子宮頚管炎や、男性の精巣上体炎など、場合によっては骨盤腹膜炎等も引き起こすと言われます。

今後の安心を買う意味でも是非検査を受けてみてはいかがでしょうか?

当院のマイコプラズマ、ウレアプラズマの検査について

マイコプラズマ・ジェニタリウム

マイコプラズマ・ホミニス

ウレアプラズマ・パルバム

ウレアプラズマ・ウレアリチカム

という生殖器に病原性のある4種類の原因菌を調べることができます。

これらをのど(うがい)、性器(膣ぬぐい、尿)、肛門ぬぐいの3カ所から検査できます。

 

通常の妊娠検査では多くの場合マイコプラズマ・ウレアプラズマは検査項目外です。この菌が不妊や流産の原因になるとわかってきたのは最近のことであり、日本の保険診療で扱われていないのが妊婦検査に含まれていない理由とされます。(近年マイコプラズマ・ジェニタリウムのみ保険適応となり、扱えるクリニックが増えてきました)

 

  費用(税込)日数
マイコプラズマ・ウレアプラズマPCR
尿か膣ぬぐい/のど/肛門(どれか1ヶ所)
9000円約7日
尿か膣ぬぐい、のど(2ヶ所同時)
16000円
約7日
尿か膣ぬぐい、のど、肛門(3ヶ所同時)
18000円 
約7日

マイコプラズマ、ウレアプラズマの治療について

治療に関しては患者さんの状態に合わせて、治療薬を選択しています。

というのも、もともと抗生物質が効きにくい感染症であること、耐性菌が増えてきているからです。治療の内容に関しては当院に非常勤としてこられている塩尻大輔医師が国立国際医療研究センター・エイズ治療・研究開発センター(ACC)でマイコプラズマ・ウレアプラズマに関しても研究を重ねた上で、ベストな治療法で行っているためセカンドオピニオンも承っております。

この記事を監修した医師

<医師 塩尻 大輔>

パーソナルヘルスクリニック院長、医学博士

国立国際医療研究センター(東京都新宿区)とパーソナルヘルスクリニックにて、HIVや梅毒をはじめ、性感染症・性病検査に関する科学的根拠に基づいた正しい知識と、患者様の心に寄り添った医療を提供されています。

日本生まれですが、アフリカのケニア育ちで、現地でも医師免許を取得しており、医療支援や教育支援等を実施されています。当院でも非常勤医師として診療いただいております。