ED(勃起不全、勃起障害)とは??

性行為中に勃起が維持できない、満足な性行為を行うのに十分な勃起が得られないことをさします。


実は日本でED(勃起不全、勃起障害)の人は3人に1人、50歳以上では2人に1人いると言われており、20代~30代の方の若い方も増えています。

勃起のメカニズム

男性が性的刺激を受けると、脳にある中枢神経から信号が送られ、陰茎にある海綿体という細い血管が集まった器官に血液が流れ込み、大きく硬くなります。

血液が流れ込むのは、cGMPという物質による働きです。この物質が、筋肉を緩ませ、血管を拡張させることで、陰茎に血液が流れ込み、勃起状態になります。一方、このcGMPを分解する物質がPDE5です。射精後や、性的興奮が収まった後に勃起が終わるのは、このPDE5という物質がcGMPを分解し、血液の流入が収まるためです。

EDの場合、血管を拡張させ勃起を促すcGMPが何らかの原因で出づらくなっており、PDE5の方が優勢となってしまっているために、うまく勃起が起こらない・勃起が維持できない状態となっているのです。

ED治療薬として日本で使われているのは、お薬はいずれもこのPDE5の働きを阻害し、勃起が起こりやすくするものです。

EDを引き起こす原因

精神的ストレス等が原因

20〜40代の比較的若い方に多く見られます。

精神的なストレス(例えば、仕事上や家庭内のストレス、妊活によるプレッシャー、性交がうまくいかなかったときのトラウマなど)が原因となり、性的な興奮がうまく伝わらず、EDを引き起こします。

心因性EDは体に異常がないことが多いので、ED治療薬の効果が現れやすいと言えます。

器質性ED:血管や神経の障害が原因

50代以上の方に多く見られます。

加齢や生活習慣病(糖尿病・高血圧・高脂血症など)によって動脈硬化(血管が固くなる症状)が進行し、血液が十分に海綿体に流れ込まなくなり、EDを引き起こします。

ED治療薬を服用することで血流が改善し、EDが改善されることが期待できます。

混合性ED:複数の要因が関係する

50代以上の方に多く見られます。

血管や神経の障害のほか、精神的なストレス等の複合要因により、EDを引き起こします。

原因が様々ですので、患者様ごとにあった治療方法を提案します。ED治療薬の効果も期待できる可能性があります。

薬剤性ED:特定の薬が原因

一部の薬剤には、EDの原因となるものがあります。

新しい薬剤を始めてから変わったことがある方や薬の種類や量が多い方は、医師にご相談ください。

・中枢神経に作用する薬:解熱・消炎鎮痛剤、抗うつ薬、睡眠鎮静薬などの向精神薬

・末梢神経に作用する薬:筋弛緩薬、麻酔薬、抗コリン薬

・循環器系に作用する薬:不整脈治療薬、利尿剤、降圧剤、血管拡張剤、高脂血症用剤

・消化管に作用する薬:消化性潰瘍治療薬、抗コリン薬、鎮けい薬

ED治療薬の種類

日本では、ED治療薬として3種類(+ジェネリック薬)が使用されています。

1.バイアグラ・シルデナフィル(ジェネリック薬)

2.レビトラ(欠品中)・バルデナフィル(ジェネリック薬)

3.シアリス・タダラフィル(ジェネリック薬)

ジェネリック薬品は、非常に国内で流通しており、価格も先発品より安価であるためまずはジェネリック薬から検討するとお求めやすいと考えています。

各治療薬の特徴に合わせて、使いやすいED治療薬を選択します。

ED治療薬の選び方

ED治療薬は上記の通り、大きく分けて3種類あるため、それぞれの特徴や使用感が理解しづらいという人が多いと思います。

ED治療薬は、製剤の決定→容量の決定、の順に考えるとわかりやすいです。

【製剤の決定】

ここでは、端的にパターン別におすすめの薬をまとめてみます。



・とにかく勃起力を高めたい ➡ バルデナフィル

・飲んでからすぐに効果を感じたい ➡ バルデナフィル(副作用が強い場合はシルデナフィル)

・副作用の少ない薬が飲みたい ➡ タダラフィル

・行為前に食事をとることが多い ➡ タダラフィル

・挿入側ではないが勃ちやすくしたい ➡ タダラフィル

・水なしでも服用できる製剤にしたい ➡ バイアグラODフィルム(当院では今のところ扱っておりません)



ED治療薬の副作用

ほてり、頭痛、動機、鼻づまり、目の充血 など

頻度:【少ない】タダラフィル<<シルデナフィル=バルデナフィル【多い】

当院のED治療薬の価格

薬剤名価格
シルデナフィル
1000円/錠
バルデナフィル1500円/錠
タダラフィル1300円/錠
おためしセット
3500円/セット